
遮光カーテンとは?
メリット・デメリットと等級の違いを解説します
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遮光カーテンとは?
メリット・デメリットと等級の違いを解説します

遮光カーテンは、光を遮断し、室内のプライバシーや快適さを保つために人気のアイテムです。
人気の機能である遮光カーテン。
ひとくちに遮光カーテンといっても、等級によって暗さに違いがあり、見え方も異なるため、選ぶときには違いを知っておくことが大切です。
ここでは、遮光カーテンと等級ごとの特徴、メリット・デメリットを解説いたします。
1.遮光カーテンとは
外から室内への光を遮り、部屋の中を暗くすることを目的とした機能性カーテンです。
通常のカーテンと異なり、生地に黒い糸を織り込んだり、裏側に樹脂加工を施すことで光の差し込みをカットします。
主に寝室や西側の部屋など、日差しを遮る目的で使用される場合が多いですが、部屋を暗くしてホームシアターを楽しみたい場合にも選ばれています。
2.等級
遮光カーテンには遮光度に応じた「等級」が設定されており、一般的には1級から3級までにわかれています。
「等級」は、部屋を暗くできる度合いを表し、等級によって遮光の程度が違います。
一般社団法人日本インテリア協会では、遮光のレべルを次のように定めています。
・3級遮光 遮光率99.40%~99.80%未満 人の顔の表情はわかるが、事務作業をするには暗いレベル |
朝に光を感じて目覚めたい方や、子供部屋にもおすすめです。
色や柄も豊富に選べ、カーテンの軽く明るい雰囲気を感じられます。
・2級遮光 遮光率99.80%~99.99%未満 人の顔、表情がわかる分かるレベル |
光や紫外線を遮りたいけど、真っ暗は苦手。という方におすすめです。
色や柄などの種類も豊富に選べます。
・1級遮光 遮光率99.99%以上 人の顔の表情が識別できないレベル |
しっかり寝室を暗くしたい方や、ホームシアターを楽しみたい場合にもおすすめの暗さです。
2-1.1級
1級はさらに5段階に分かれています。
A++ | 生地からほとんど光を感じない |
A+ | 生地からわずかに光を感じる |
A | 生地から光を感じるが、生地の織り組織や色はわからない |
B | 生地から光を感じ、生地の織り組織や色もわかる |
C | 生地全体は薄暗く見えるが、人の表情が区別できない暗さ |
参考引用:日本インテリア協会 https://www.nif.or.jp/
遮光率100%の場合は「完全遮光カーテン」と呼ばれることもあります。
数字で見ると僅差に思われるかもしれませんが、実際には結構な違いを感じるはずです。
遮光の等級の他にも、カラーや素材、織り方によっても遮光の度合いに違いが出ます。
同じ等級でも、ホワイト系の淡いカラーの場合には遮光の度合いが低くなり、ブラック系の濃いカラーの場合には、遮光の度合いが高くなります。
3.遮光カーテンのメリット
①しっかり睡眠がとれる
朝、太陽の光が窓から漏れて、予定よりも早くに目が覚めてしまったという経験はありませんか?
光は睡眠に影響を与えるといわれています。
人間は、光を浴びることで目覚めやすくなる特性があり、夜間に光が入ると、眠りの質が低下しやすくなります。
また、睡眠中に光を浴びると「睡眠ホルモン」と呼ばれるメラトニンの分泌が抑制されてしまい、寝つきにくくなったり、熟睡できなくなったりする原因にもなるそうです。
遮光カーテンは、外からの光を効果的に遮るため、朝日や街灯の光で目が覚めることを防ぎ、質の良い睡眠をサポートするのに役立ちます。
夜間に外のネオンが差し込んでしまう部屋にも、遮光カーテンは最適です。
交代制のお仕事などで外が明るい時間に就寝する場合や、昼間に睡眠をとる習慣のある方にもおすすめです。
②プライバシーを守れる
夜になり室内の明かりを灯すと、外から室内の様子が見えてしまうことがあります。
遮光カーテンは、外からの光を遮るだけでなく、室内から外への光も遮り、室内の様子が外側へ見えにくくなります。
カーテン越しに部屋の中の様子や人影が見えなくなることで、プライバシーを守れ、防犯にも有効です。
とくに1級遮光カーテンならば、ほぼ完全に外部からの視線もカットできるため、リビングや寝室、バスルームにも最適です。
③断熱・遮音効果が期待できる
裏地がついて二重構造になっていたり、樹脂でコーティングされていたりと高密度の遮光カーテンは、通常のカーテンよりも熱や音を遮る機能も高くなります。
生地が厚い遮光カーテンは外からの熱や冷気の影響による室温の上昇・低下を防ぐため、冷暖房の効率もアップします。
結果として、光熱費のコストが抑えられることも。
また、外から聞こえる話し声や騒音を低減したり、室内の音を外に漏れにくくする、遮音の効果も期待できます。
④紫外線カット効果がある
紫外線は窓ガラスを通して室内へ届くため、人や家具の日焼けの原因に。
遮光カーテンを利用することで、日差しを遮るだけでなく、外からの紫外線もカットできます。
室内にいながら日焼けをしてしまったり、家具や床の色あせによる劣化が気になる場合にもおすすめです。
4.遮光カーテンのデメリット・注意点
メリットたくさんの遮光カーテンですが、デメリットや注意点もあります。
①寝すぎに注意
遮光カーテンにすることで、朝が来ても目が覚めにくいのはメリットでもありますが、そのぶん寝すぎてしまい、寝坊をしてしまう…ということも。
人間は、漸増光(ぜんぞうこう)といって、太陽が昇るとともにだんだんと明るくなる状態で起きるのが、一番スムーズで目覚めの良い方法といわれています。
なかなか起きられない場合には、遮光カーテンの等級を低くする、カーテンを少し開けて眠るのもよいでしょう。
②設置場所
遮光等級の高いものは、二重構造や樹脂コーティングにより、重く暗い印象になりやすいです。
よくいえば高級感があり重厚感のある雰囲気になりますが、リビングや子供部屋など、日中にも部屋が暗い雰囲気になってしまうことがあります。
また、通常のドレープカーテンに比べるとどうしてもゴワつきやすく、カーテンをまとめたときにも、ボリュームが出やすいです。
ナチュラルな雰囲気や、明るく軽やかな雰囲気を求める場合は、遮光の2級3級、非遮光カーテンがおすすめです。
③選べるデザインや素材が少ない
デザインや素材を選ぶときに、遮光の等級が高くなるごとに選べるデザインや素材が少なくなりがちです。
以前よりも増えてはいるものの、とくに遮光1級には無地のものが多く、素材も限定され、選択肢が限られてしまう傾向にあります。
④完全に光を遮るのは難しい
遮光率の高いカーテンを使用しても、カーテンレールの隙間や、細かい針穴(ピンホール)からの光が漏れることがあります。
完全に遮光にしたい場合には、カーテンレールや隙間から漏れる光をシャットアウトする必要があります。
レールからの光漏れには、カーテンカバーやカーテンボックスを取り付けることで軽減することが可能です。
カーテンを選ぶときには、窓枠よりもゆとりのあるサイズを選ぶことや、サイドがコの字になる「リターン仕様」を検討するとよいでしょう。
針穴からの光は、遮光の等級が高いほど生地が光を通しにくくなるため、そのぶん穴から漏れる光が目立ちやすくなることも。
多少の光を通す2級、3級にすることで、穴からの光は目立ちにくくなります。
カーテンのつなぎ目(巾継ぎ)の針穴には、つなぎ目を重ねる「被せ縫い」や、カーテン生地に裏地を取り付けることで解消することもあります。
まとめ
遮光カーテンは、外光の遮断、プライバシー保護、断熱・遮音効果、紫外線カットなど多くのメリットを持ち、快適で健康的な生活空間をサポートしてくれます。
とくに1級遮光カーテンは、ほぼ完全な暗さを提供するため、質の良い睡眠やプライバシー確保が求められる寝室やリビングに最適です。
一方、遮光カーテンは通常のカーテンよりも厚みがあり、少し重く感じる場合やコストが高めになることもあります。
等級ごとの特徴や自分の部屋の環境に合わせて最適な遮光カーテンを選ぶことで、メリットを最大限に活かし、より快適な空間作りが実現できます。
遮光カーテンの特性を理解し、生活に合った一枚を見つけて、暮らしの質を向上させてみてはいかがでしょうか。
また、同じ等級でもカラーや素材での見え方が異なる場合があるため、実際に見てみたりサンプルで確認し、光の透け具合を確認されることがおすすめです。
遮光カーテンなどの機能性カーテンは、カーテンのサイズ選びが重要になります。
迷われたりご不安な点は、ぜひお気軽にご相談ください。
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